【コラボ】きのこ探偵マサト~ジャガイモ畑でつ・か・ま・え・て☆~
いち☆迷子の子猫ちゃん
瑛はだだっ広い畑で、頭を悩ませた。



ーーなんで俺が、こんな事を……



悩みながらも、きちんと手は動かしながら。

そう。

彼は今、ジャガイモを掘っていた。

瑛やまりあの通うこの高校は、とにかく畑が広かった。
農業高校でもないのに、栽培している作物も様々だ。
ジャガイモ、サツマイモはもちろんのこと、トマトなどを栽培している用のハウス、珍しくきのこの栽培用の原木まである。

だから学園祭ともなれば、ここの作物を使って模擬店を出すクラスもある。

瑛のクラスは違うが、彼の恋人であるまりあのクラスはその一つだ。
じゃがバターが予想外に大人気となり、ジャガイモが足りなくなったという。

しかし何故、学年が違う瑛が、まりあのクラスのためにジャガイモを収穫に来たのか。


その理由は、少し前に遡る。



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