君の一番星

「たくはもう覚えてないかな…小さい頃二人で良く星探しをしてたの。」

私がそう話し出すと少し顔を歪めるたく。

「どっちが先に一番星を見つけられるか。」

私は少しだけ目をそらす。

だってなんだか見つめあってるみたいで…

「そしてねある日たくが教えてくれたの。一番星は真っ暗な空に一番綺麗で明るい光を見せてくれるから一番星っていうんだっ、てね。」
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