初恋の人へ。
「うーん、やっぱ北?」
「近いもんねー。玲央はうちと西行くもんね!!」
「おうよ!」
北高かあ・・・。
確かに私達の中学校に近くて通いやすい。
レベルも琉生くんにとっては丁度いいんだろう。
でも、離れるのは嫌だよ。
しょうがないことだけれど。
「別の高校いっても、時々集まろうね!」
「うん!」
私の気持ちを察してくれたのか、そう葉月は言った。
時々でもいいから、
琉生くんに会えればいいな。