初恋の人へ。



「俺、ずっと後悔してた。
 バレンタインのとき、華音の告白をOKしたこと
 沙良に気持ちを伝えなかったこと」



私は琉生くんの話を黙って聞く。



「だから、今言うよ。俺、沙良がずっと好きだった
 沙良が・・・初恋だったんだ」

「う、そ・・・」

「嘘じゃねーよ。沙良が、好きだ」




そう言って琉生くんは
そっと私を抱きしめた。





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