16歳の迷子ちゃん




「入学式早々さぼるとかいい度胸してんな」

「いや!別にさぼるつもりじゃなかったんです!ただ_!」


その瞬間「仕方ねぇな」


そういってあたしの腕を掴むと彼は歩き出した。



っえ、なに?!?




そして気がつけば、体育館前。


「ここだから、んじゃ」


「あっありがとうございました!!!!」



...一瞬の出来事だった。


あたしはまたポツンと1人になった。



でもさっきと違って、胸がドキドキしてる。



掴まれた腕はまだ少しあたたかくて


なんだか変な気持ち。




これは恋なのかもしれない...


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