性別「少年」属性「乙女」
……え?


「だから、これが最後だから」


陸さんの顔が、近づく。

吐息が触れるだけの、キス。

陸さんの熱が、遠ざかる。



その熱を、無意識のうちに、ボクは追ってしまった。



「マコト……?起きてるのか?」


きっと、夢なんだ。

だって、こんなこと、ボクは望んでない。

望んじゃいけないことなんだ。


ボクが、陸さんを引き寄せて、キスをするなんて。


「マコト…」


陸さんが、啄むように、キスを繰り返す。

唇が痺れてくるくらい、繰り返して。


どうしよう。

やっぱりボク、陸さんが、大好き。
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