性別「少年」属性「乙女」
「祐介さん?お夕食は」

「ああ、ごめん、佐伯さん。また後で食べるから。しばらく、部屋に近づかないでくれるかな」

できるだけ、平静を装って、俺は自分の部屋に上がった。

あんまり夜遊びしすぎて、さすがに佐伯さんを心配させてしまっている。

母親は、相変わらず仕事の帰りが遅いから、別に気にもされていないが、佐伯さんに悲しそうな顔をされると、弱い。

幼い頃から世話をしてもらっているだけに、母親以上に逆らえない。


とりあえず、佐伯さんの前で、普通の顔ができるくらいには、気分を切り替えないとな。
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