性別「少年」属性「乙女」
こんなに幸せだから。
だから、陸さんのお母さんに、何を言われても。
きっと、大丈夫だと思う。


「マコトって、ほんとに強いよな」
「え?ボク、全然強くないよ」


泣き虫で。
女の子みたいって、言われて。


「強いよ。マコトはいつだって、自分が傷ついて、相手を救う道を選ぶだろ?」
「そんなことないよ」
「今日だって、きっとおふくろに、ひどいこと言われるってわかってるのに。それでも会いたいって言えるのは、やっぱり強いんだと思うよ」
「もし、ボクが強くなれたなら、それはきっと、陸さんのおかげだよ」


陸さんが、ボクの隣にいてくれるから。
ずっとそばにいてくれるって、信じられるから。


だから、ボクは何を言われても、きっと大丈夫なんだ。


見上げると。
陸さんが、ボクを抱きしめてくれる。


「俺が、守るから。もう二度と、マコトを傷つけたりしない」
「……うん」
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