【完】ワガママな彼女
トコトコと俺の隣までやってきたミウ

「泊まってけ」

目を大きく見開かせて、首を横にブンブン振った。

「お前が言ったんだろ?」

「迷惑だから、やめとくよ」

こんなところもめんどくせぇ

言われた通りに泊まればいいのに、断ったりするところ

「いいから、口答えするのか?」

「…わかった」

そして、また俺の家に引き返した。

その途中俺の手を小さな手が握った。

それはワガママなミウからは考えられないくらい遠慮気味だった。

そんな手を振り払うことなんて出来なくて俺も握り返した。


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