桜崋


「ごちそうさまー。」

アタシが食べ始める時にはもぅ食べ終わってる利玖

『帰るの?』

「いや、今日は帰らね。泊まる。」



え…?泊まるって言った?今…。


『え?泊まるの?』

「あぁ。」

呆然としてるアタシに当たり前のように淡々と話す利玖

『ご両親は?心配するんじゃないの?』


ふつー連絡するよね。

しかも、おばあちゃん何か言うでしょ…


「親?そんなのいねー。」


『え?いないの?』


「あぁ。ってかもぅいぃかー?俺、眠ぃーから風呂入って寝る。」

気付いたら利玖に質問ばっかりしてた


『あ…ゴメン。うん。』

「それと、明日お前も学校だろ?7時起きな。」


あ…そぅだった

明日からアタシは新しい学校で生活するんだった


「じゃ。美和子おばちゃん、美桜、おやすみ。」

『「おやすみ。」』


利玖、両親居ないんだ…




その日はなかなか寝つけなかった

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