おとななこども
「保健室行ってくるね」

心配そうな顔をしている委員長にあたしは笑いかけると、保健室へ向かった。

「失礼しまーす」

保健室のドアを開けたけど、
「…あれ、誰もいない」

保健室には誰もいなかった。

先生どっか行ってるのかな?

「まあ、いいや」

手当てして早く戻ろう。

傷口を洗い、救急箱からばんそうこうを出すと、傷口に貼った。

さて、戻ろう。

手当ても終わって、保健室を後にしようとした時だった。

「先生いますかー?」

聞き覚えのある声と同時に保健室のドアが開いた。
< 164 / 343 >

この作品をシェア

pagetop