幼なじみと両想いになりました
「なあ!」

しばらく走ると健人から声がかかった。

「何?」

「昨日のこと覚えてる?」

ミチルはドキッとした。

急に来るかその話題。

「…忘れた」

恥ずかしさのあまりミチルがそう言うと、運転中の健人が急ブレーキをかけた。

「わあ!」

驚いたミチルは健人の背中にしがみついた。

「危な!何してんの!」

顔を上げると、こちらを振り向いた健人と目があった。

「てめぇな!忘れただと!」

怒りの形相の健人にミチルは焦った。

「冗談冗談!ちゃんと覚えてるから!」

「本当だろうな」

「本当だってば」

「じゃあどういう話したか言ってみ」
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