幼なじみと両想いになりました
「おっ仲良く登校かよ。朝からやるな~」

さっそくからかってきたのはお調子者の氷室(ヒムロ)だった。

げんなりしたミチルだったが、健人はいつもと違っていた。

「悪いかよ。彼女と登校して!」

彼女。その部分をやけに強調して健人は言った。

「えー!!?」

その言葉にクラス中が反応した。

「え!?何何?いつ?いつから?」

「お前の知らねー間に、だよ!」

照れながらも健人はクラスの皆に宣言した。

ミチルはその言葉に思わず顔がにやけた。

彼女。

その言葉がこんなに心地良いなんて。

今までとは違う健人をミチルは頼もしく思っていた。

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