夜桜

「ほんとは、ずっとドキドキしてて。
二人きりってわかった時、どうしようって思ってた」


「今さら帰れとも言えないし?」


「ううん、帰ってほしくなくて」


「それ、ほんと?」


僕は思わず、顔がにやける。

そんなセリフを彼女の口から聞けるとは思ってなかったから。
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