先生の「特別」にしてくださいっ!

その優しさに騙される

もうやめよう…
自分から先生に話しかけるのはやめよう。

やっぱり先生は嫌だよね?
迷惑だよね?

そんな考えをぐるぐると巡らせながら、
私は最寄り駅まで戻ってきた。


…今日は土曜日だから、まだ昼だし、
買い物して帰ろう。


私は先生のことを忘れるためにも、
商店街のスーパーに買い物に行くことにした。

生活用品はこの前結構買ったから…
今日は食料品を買っておこう。

お米はまだあったよね?
スパゲティの麺はもうなかったから、
買っておこう。

あ、ナスが安い。
挽き肉も安いから、
ナス入りミートソーススパゲティ作ろうかな?

そうめんも、
まだ暑い日あるし、買っとくか。

こんな風に買い物をしていると、
先生のことなど頭から吹っ飛ぶ、
そう。
私には他にもやることがあるんだ。
それでいいんだ。
< 220 / 418 >

この作品をシェア

pagetop