先生の「特別」にしてくださいっ!

新たな日々

「うおわ!M&Sのクッキーだあ!
晶子先輩、ありがとうございます!」

「喜んでくれて良かったあ。」

「はい!
晶子先輩に美味しいお土産をもらえるなんて、
合唱部に戻ってきて良かったです!」

「たきのり、
本当、単純。そして軽い。」

「いや、合唱部に戻ってこなくても、
お土産なら買ってきてあげたから。」


私が実家に帰った次の日の月曜から、
私はほぼ毎日合唱部の練習に出ている。

そして今日は
高二の先輩達修学旅行から帰ってきた。

「M&Sのクッキーって美味しいんですよ!
先輩、わかってらっしゃる。」

「そんなに喜んでくれて私も嬉しいな。
そして、凛。改めて、
戻ってきてくれて、本当にありがとう。」

「こちらこそ、またよろしくお願いします!」

「さて、今日は私達はもう帰るけど、
明日からは本格的に練習するから、
覚悟しといてねぇー?」

先輩達は、学校での解散式のあとに
そのまま音楽室へと来てくれたのだ。

「ひぇーもちろんです。」
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