My Precious ~愛する人よ~ Ⅱ
その声を合図に、他の騎士が父を連れて馬を進めだす
「ホリス」
その姿を横目に、グレイスの隣に立つホリスに声をかける
馬の首をその方向に向けて、ホリスと向き直る
「世話になった」
「――あぁ」
じっと、その瞳を見つめてそう言う
この国を守護する者
つまり、彼女を守護する者
今の俺にとっては
ホリスが羨ましくて、堪らない
無条件に彼女を守れるのだから
彼女の側にいれるのだから