LOVE GAME〜あたしの帰る場所〜
「他に気になるものは?」

 再び彼女の横に座り、ニコッと笑う雄二。悪びれもせず笑う彼に、深空は少し考える。

「あたし達の関係って何?」

 雄二と同じ笑みを浮かべ、深空は尋ねてみる。

「そーだな… 時限恋人」

 妖しい目をして、雄二は深空にキスをした。

「…今だけ、お前は俺のだ」

 唇が離れたとき、雄二は深空の耳元で囁いた。

「それを許せる自分はバカなのかな」

 深空は彼の首に腕を回し、そっと抱きしめる。それに応えるように、雄二も彼女の腰に腕を回した。

 抱き上げた彼女をそのままベッドに押し倒そうとしたその時だった。ガラステーブルの上に置いてあった雄二の携帯が鳴り出したのだ。

「あ…」

 きまり悪そうにしている彼に「出たら?」と深空は促した。すると彼は深空をベッドサイドに座らせると、その携帯を手に取り、玄関の方へ移動する。

(彼女か…)

 彼の背中を見ながらそう思った深空は立ち上がり、伏せられた写真立てを手に取り、眺めていた。

 雄二とツーショットの観覧車の写真であった。写真の中の二人は、そのデートを心から楽しんでいるのがうかがえる。しかし、深空はヤキモチなどという感情は一切なかった。

(そうそう… 何かを燃やすには、材料がないとね…)

 むしろ彼女は笑っていた。

(まだゲームはこれから…だものね)

 くるりと振り返り、まだ玄関で電話をしている雄二の背中を眺める。

(あの人が"大事なモノ"を手放すまで…ね…)



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