計算づけのヒロインが愛した正義のヒーロー
は!?
「お前も、
あかねちゃん目当てだったのかよ」
会計を通るあたり、
変なこと言われていて思わず
鞄を落としそうになった時、
「帰ろう」
「え、…あ…うん…帰ろ!」
腰あたりに手を回されて、
とっても吐き気がしたんだけれど、
居酒屋から離れたところで
彼の身体を数歩はなしたの。
「なんのつもりっ!」
「こんな夜遅くに女の子を一人で帰すのは危ない。
それに、男が好きそうな格好して、
逆に誘ってたりでもしてる?」