甘いシュガー

「え…?
今なんて…?」

私は聞き返す。
先生は私を強く抱きしめた。

「好きだよ」
「先生!私も好き!大好き!」

ずっと言えなかった。
『好き』
やっと先生に言えた。

「はあ…
どうしようか、言っちゃったよ」

先生はさっきよりも強く私を抱きしめた。
ドキドキと鼓動が早くなる。
今までは私1人だった鼓動。
先生の鼓動も聞こえる。
先生は私と同じように…いや、私よりも早く鼓動を打っている。

「あー、もう
卒業まで待つつもりだったんだよ。俺
それなのにお前が~!」

先生は私の頭をくしゃくしゃにする。

「先生…
これって夢じゃないよね…?」
「夢みたいだけど夢じゃないんだよ」

嬉しくて顔を真っ赤にする。

「湯川?
俺は普通にデートしたり出来ない。
隠れなくちゃいけない。それでも俺でいいの?」
「先生じゃないとだめ!
先生じゃないとこんなにドキドキしないの!」


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