甘いシュガー

先生の車の近くで待つ。

「お待たせ!」

先生が後ろからやってくる。
先生の無邪気な笑顔…。
まるで恋人同士みたい…。
私は先生の車に乗り込む。

「せ、先生の車ってシンプルだね!」

緊張して上手くはなせない。

「そうだろ?」

しばらく何気ない話をして車は私の家に近づく。
帰りたく…ないな…。
それを知ってか知らずか
先生はゆっくりと車を運転している。

「なぁ?時間ある?」

突然、先生が聞いてくる。

「え、あ、ありまくりです!」
「じゃあ、ちょっと話そうか!」

嬉しい…。
まだ先生といられるんだ。

「先生…。私と一緒にいて彼女に怒られない?」

私は唇を噛みしめて聞く。

「彼女はいないよ。
お前だけに言うけど…」
「え、本当に?」

ずっと彼女がいると思ってた私は嬉しくて聞き返してしまう。

「だけど、秘密な!
他の奴らにはいるって言ってるから」
「どうして…?」
「生徒に告白されなくなるからな」

やっぱり…。
先生はモテるから告白されるんだ…。

「これもお前だけに言うけど
ちょっと前に新井に告られた」
「え…」

私は思わず涙が溢れてしまう。

「どうした!?」
「私も…私もね!先生のこと…」

そう言いかけて先生は私の口元に手を置いた。

「言うな。それ以上。
それを言ったらお前と俺は普通に話したり出来なくなってしまうからな」
「先生…」
「2年後。
待ってるからな!」

2年後…。
卒業式に想い伝えてもいいの?

「お前のことは、大切な生徒だって思ってるからな」

『大切』
大切って言ってくれた…。
どんなに報われなくても私は先生にとって
1番の生徒になろう。




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