GIRL Story
そう言われて茉莉亜は固まる。

(どうすればいいんだろう…。)

「おい。早く開けないと売り飛ばすぞ!」

男の怒りは加速していた。

男の手には斧が握られていた。

(チェーンが壊されちゃう。)

そう思った茉莉亜は力の限りドアを引っ張り閉めた。


急いで鍵をかけてドア越しに

「今聰はいません。帰って下さい!」

そう言って急いで財布を持ちベランダに逃げた。
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