GIRL Story

心の花

優奈が竜にしてあげられることは何もなかった。


でも優奈が竜にしてあげたいことはある。

優奈は過去の自分を恥じていた。

そんな素晴らしい愛を見て育ってきた竜に修二の事を相談した過去。


竜がそんな私をどんな目で見ているのかは解らないけど抱きしめてあげたかった。

自分ならきっと誰かの体温を感じたいから。


優奈は恐る恐る竜を抱きしめた。


すると竜も力強く優奈を抱きしめ返した。

「竜・・・。お疲れ様。」

優奈の言葉に抱きついたまま頷いていた。
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