精一杯のLOVEをあなたに。。。
別れ際、香織はチョコが入った紙袋を嬉しそうに胸に抱きながら、

「…葵、明日はバイトの日だよね?

私、一人でエンジェルに行く勇気ないよぉ…」


「あ~でも、店が終わってから顔だすよ」


「ほんとに?

よかったぁ~。
んじゃ待ってるからね~」


香織の笑顔が胸にチクチク痛かった…


香織の為じゃなく、私は多分…


斗真に会いたいんだ…


生理がきた事はよかった。

でもこれで、二人の間には何の約束事もなくなってしまった。

そう思うと無性に寂しくなった。


そんな想いの中、斗真に電話を入れた。

『そうか。よかったなぁ。これからは気をつけろよ?
今、ちょっと忙しいからさ…んじゃまたな』


時間にしてたった数十秒…


呆気なくキレた電話に寂しさは一層増した。


…あの夜抱きしめてくれた事


斗真にとっては、何の意味もない事だったの…?



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