精一杯のLOVEをあなたに。。。



「店長!早くしないと遅れちゃいますよ?」


奈緒ちゃんに声をかけられてハッと時計を見る。


「あっ!…ほんとだぁ~」


ツリーに見とれている場合じゃなかった。


今から斗真に会えるというのに……。


今日は約束の日だった。



最後の日がきた。

最後?

自分でそう口にしておいて…


最後という言葉の響きに、切ない思いがたくさん溢れてくる。


結局…

斗真の退院の日も行かなかった。

というより
行けなかったというのが正解かな。


一晩中泣きはらした顔はそうとうひどかったから…
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