精一杯のLOVEをあなたに。。。


居酒屋を出て一緒に並んで歩いていた。


「…次はどこ行く?」

「…………」


急にうつ向いた葵は、俺の問いかけに答えず、繋いだ手をそっと離した。



「…斗真…


ここでお別れしよっ?」


そう言って無理に微笑んだように見えた。




「…へっ?」

俺は突然の葵の言葉に、わけがわからなくて、うまく反応できない。


「…今日は、ほんとにありがとね。じゃ……ね」


たった一言だけ。

明日また会える友達との別れみたいに簡単すぎる別れ際のシチュエーション。


俺は慌てた。




背を向けて勝手に歩きだす葵を呼び止めた。

「まっ、ちょっと待てよ。」


俺は思わず追いかけて葵の肩をつかんでた。


「…ちょっと待てって。

葵、まだ行くとこあんだろ?
お前が行きたい場所…最後まで付き合うからさ…」



このまま葵と別れちゃいけない。

何となくそう思った。


これは俺の本能?
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