璃琥―riko―
「今日は……ん~カレーでも作ろうかなぁ…」

今日、おかあさんいないし。
明日もまた食べれるし。
本当におかあさんみたく料理音痴じゃなくてよかったなぁ。
そうと決まれば、さっさと買おうじゃないか。
今日は本格派カレーを作ろう!
おかあさんも羨ましがるだろうなぁ。
人参さぁん、じゃがいもさぁん、玉ねぎさぁん。あとは…ピーマンと茄子と茸も入れようか!
なずけて…本格派☆栄養満点なのだよ!野菜カレー!!!
腕が鳴ってきたな。

「あとは、肉でしょ…。あ、忘れてた…ルーがないじゃん。」

片手に豚肉、もう片手に野菜が入ったかごを持ちながら気づいた愛。
一見すると、普通の主婦のような姿だ。
いや、下手したら主婦以上だ。
おそるべし…。

「ルーねぇ…。また作ってみようか。
スパイスは多分あったはず。あ、城之内秘伝スパイスなくなってきたはず…。
新しく貰ってこよ~來夜から」

城之内秘伝スパイスは凄い。色々入っているし、どんな料理にも合うし、口に残らない、程よい辛さだし…。
まあ、非売品だけどね。
私から見てかなり惜しいよ。
絶対に売れるのにさぁ…。
そう來夜に言ったらなんて言われたと思う?
そんなことしなくたって、十分稼いでいるからだよ!
むかつくわぁ。
そりゃあ、そうだけどさ!
うーちゃんも否定はしないし!
世界中で一番凄い財閥だけどさ!
おかあさんだって凄いし!
いや、おかあさんの方が凄いし!

「じゃなくて、早く買わなくちゃ…
早く帰らないと、うーちゃんか來夜におかあさんにちくられる…
おかあさんに怒られるの…やだ」

どんなときでも、おかあさんの言うことを守る愛であった。
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