深愛なるキミ
好きで思っているなんて・・・。


掴みがかっていた腕が弱まる。
ひなたが俺を好き?



ズルズルと滑り落ちるような姉の体を支えた。

でも姉はパンと俺の手を振り払って距離を取り、俺を敵視して睨みつけた。



「ひなたがあんたを恨むくらいなら会わせて決着をつけて欲しいわよ。それなのに、ひなたはあんたを恨むどころかまだあんたを好きで思ってるのよ。騙されたのに、あんたみたいな最低なやつをずっと好きなのよ!!」



「騙したわけじゃないんです。確かに罰ゲームだったかもしれないけれど俺は、俺はずっと3年間ひなたに片思いしていたんです!」
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