深愛なるキミ
傷の舐め合いでもいいから〜side girl〜
「ヒロムくん?!」



頭の上に乗せられたヒロムくんの手。


ポンポンと私の頭を撫でてくれている。反対の手は携帯を打ち込んでいて私はただ瞬きを何度も繰り返した。



【そんな風に思わないで。僕はひなたちゃんの笑顔や優しさ、思いやりに救われているんだ。ただ、そんな真っ直ぐなひなたちゃんの隣にいてもいいのかなって思った。



僕なんかよりひなたちゃんのほうがずっと辛い思いをしている。僕はただ逃げているだけ。だから力になれなかったなんて思わないで。こうやって触れているだけで僕はキミに癒されてるよ】
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