探×査×系×女×子
「先輩。」
私は振り向いたが、どうやらこの声は慧さんに向けての声らしかった。
「?」
「飯尾先輩は、きっと正解してくれるはずです。だから…信じましょう。」
「佐藤…。」
小走りで私の方に近づいてくる二人分の足音。
「で?答えはここなんだな?」
私はうなずいた。
「では、正解発表だー!正解は…。」
観客席の方を見ると、まばらになった観客の中で、愛さんが指を組んで祈っていた。
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