探×査×系×女×子
聞きなれた声の方を私は向いた。
「そういうお前は…学会組の総長か?」
慧さんだった。いや、その後ろに…何人もいる?
「ったく…。これから祝勝会だってのに、こんな奴らの相手してたのか、優。」
「知り合いだったのか、この女。」
「知り合いも何も、俺の女だ。盗みはよくねーぞ、砂端。」
「お前の女?」
愛さんから、ヤンキーについての予備知識は聞いていた。その中に、こういうものがあった。
「ヤンキーっていうのは、自分の好きな女子の事を、『俺の女』って呼ぶの。」
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