探×査×系×女×子
そして、そのまま私達は慧さんの家に泊まる事になった。
「何か懐かしいな~、慧の家に泊まるの。」
「泊まるっていうより、お前の場合は暮らしてたんだけどな。」
「な…、もう今はちゃんと私の家があるわよ。」
「だーかーら、暮らして『た』だって。」
「はいはい…。」
「先輩の家に泊まるの…何か緊張しちゃいます…。」
「確かにね~。慧、お金持ちだからね…。」
「それを言うなって…。」
一同の笑い。こんな幸せな時間が、永遠に続いてくれればいいのに。それが叶わないと知っていながらも、私はそんな事を願っていた。
「ほら、早いとこ部屋に行くぞ、部屋に。」
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