探×査×系×女×子
私は刺さったものを抜いた。そこには、私の体内を流れる人工血液によって先端が赤く染まった小さな針があった。
「な…何、これ…。」
「大丈夫、飯尾さん!?」
痛かったが、別に何ともなかった。
「あ、大丈夫です…。」
「無理しないでね。それにしても、一体何なの…。」
「何なのって?」
「佐藤さんは知らなかったと思うけど、今日は飯尾さんに対する嫌がらせが多くてね…。」
「嫌がらせ…ですか…。」
佐藤さんが悲しげにうつむいた。
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