探×査×系×女×子
「慧様。」
昨日車を運転していた人が、部屋のドアを叩いて言った。
「飯尾様の制服が、ただ今届きました。」
「じゃあ、そこに置いといて。」
「はっ。」
ドアから遠ざかる足音が聞こえた。
「さてと…。」
慧さんはやおら立ち上がると、ドアを開け、置いてあった布の塊を私の方に向かって投げた。
「着ろよ。俺、見ねーから。」
そう言うと、慧さんはドアを閉めた。
私は慧さんが投げた布の塊を広げてみた。そこには、まだ見たことのない服があった…なるほど、これが制服か。
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