逢いたい~桜に還る想い~
第一章

突然の同居


    ★    ★


「柊子ー! そろそろ駅に迎えに行ってよー!」


1階のキッチンから忙しない母親の声が響き……


「はーい、…はいはい!」


その声に、慌ててキルトのハーフコートに袖を通すあたし。


「早くー! もうすぐ電車着いちゃうってばー」


「分かってるって───今行くからー!!」




今日の真鍋(マナベ)家は、朝からバタバタと慌ただしい。


長女のココねーちゃんが、三年前の正月以来、久しぶりに家に帰ってくるからだった。


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