逢いたい~桜に還る想い~
「あっ、うん、……あの、プライバシーなことだし、……あたしの中ではあまり気になってなかったから、今まで話題にすることもなかったかな」
慌てて答えるあたし。
一瞬、脳内トリップしてたよ……
「───それまで……杏崎の気持ちに全然気づいてなかったし、さすがに気まずい…てか、俺ってひどいなと思って、
杏崎に向き合えなくちゃってた時期もあって……
そしたら───杏崎に『クラス委員の仕事がやりにくいから、前と同じようにして』って怒られた」
「怒られたの??」
「うん」
「未桜ちゃんらしい」
「そう、『あたしは、終わった恋にメソメソしてる暇はないから、安西も、ちゃんとフツーにしなよね』ってさ」
すごーく想像出来る。ちょっとぷーっとした未桜ちゃんの表情。
「だから、杏崎とはそれまで通りにしてるけど───
トーコさんは……さ、俺が杏崎と話したり、関わったりするのは嫌じゃないの?」
あまりにも気まずそうに、心配そうにあたしを覗き込むから、
思わずクスッと笑ってしまった。