きみに出会う10秒前。
「そうだねぇ。それはあたしにはなんとも言えないわね」
もし死んでしまってたら……
どうしよう……わたし………
「名前しか知らないんだからどうしようとないじゃない」
「…………まぁね」
それはそうなんだけど……
夏樹くんはどこの高校なんだろう。
それが分かればよかった。
「よし!今日はあたしが凜子にクレープ奢ってあげよう」
「え!?ほんとに!?」
クレープ!!
「奢ってあげるから元気だしなね」
なんて優しい友を持ったんだ。
「うん!ありがと!大好き〜!」