脱・不幸恋愛体質

『生きてるって!!元気元気』

なるべく普通に元気に、暗いのが嫌いだから明るい私を作っていた。

そんな私を見抜いているのか、直球を投げかけてくる彩乃。


『蓮君から全部聞いたよ』


『蓮から?』


『うん。話すの嫌がってたんだけどさ、すごい剣幕で問い詰めたら観念して全部話してくれたよ』


蓮……隠そうとしてくれてたんだ。

蓮と彩乃の2人の違う優しさに、今頃になって泣けてきた。


『…ごめんね』

泣きながら話す私に


『親友なんだから、我慢しないで何でも話してよ。泣きたかったら、沢山泣いたら良いんだからね!!』


そんな彩乃も、電話越しに泣いていた。

電話なのに、お互いの泣き声しか聞こえなくて

『変だよね』

なんて言いながら、泣きながら笑っていた。

そんな優しさが、ゆっくりゆっくり心を緩ませていく。


「おい、大丈夫か?」

電話越しに聞こえる蓮の声に、やっと涙が少し止まってくれた。


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