番外編「雨に似ている」1話読み切り
滝廉太郎が作曲した「花」春のうららの隅田川……で始まる、かの名曲。


 瀧廉太郎「花」。

1番から3番まであり、二部形式で三節とも伴奏と旋律が繊細に巧みに変化していく。


「花」は、東京音楽学校に赴任直後の武島羽衣が書いた詩に この時、同校の助教授だった瀧廉太郎が曲をつけたものだ。



1900(明治33)年に組歌「四季」として出版された。


日本人の手による歌曲の第1号であり、我が国最初の合唱曲だと言われている。


この時。

瀧廉太郎は21歳、亡くなる2年前の作品だった。



お復習してきた候補の曲が全て吹き飛んだ。


なのに……。

何故か、妙に落ち着き平常心の自分がいる。




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