すきなひとみーつけた。

もやもや。






相澤から衝撃的な事実を知らされてから数日後。
特に大きな出来事もなく、毎日は過ぎていった。

ただ、ちょっとだけ変わったことといえば…




「ゆうきせんぱーい!」


「げ…また来た…」



休み時間の合間にいつも赤松花が2-5まで来るようになった。

わざわざ第一校舎から第二校舎まで毎時間来るだなんて…


「愛の力ね…」

「…私も今それ思ったよ」

「やっぱ」



美咲も同じことを考えていたみたいで。
なんかやけに老け込んだ様子で私たちは相澤と赤松花を遠くから見ていた。


「かーわいいなぁ…」
「そう?」

私が可愛いと言うと、美咲はなんだか納得のいかないような顔をしてた。


「だってさ、イメージだけどね?
あんだけ可愛い子ってやっぱりどっかしら悪いところあると思うんだよね。
例えば性格。見た?あの子が初めてこの教室来たとき。クラスの人たちを威嚇するような怖い目で見渡して、鼻で笑ってたの!その時ああ、女って怖い、って思ったわ〜」


「た、たしかに…」


ベラベラと話す美咲に賛成することしかできなかった。

でも、まあ好きな人ができたら

『あたしのものだから近づかないで』

みたいな感じになるんじゃないかな。

だから、赤松花の気持ちもわからなくもないような…


困った顔をしてそんなことを考えてると、美咲は私の考えてることを読み取ったかのように言った。


「葵!甘く見ちゃダメだよ?ああいう女は怖いんだからね!」

「は、はあ…」



美咲はいつもと違ってめっちゃ怒ってる。
まあイライラする気持ちもわからなくもないけど…






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