この愛に抱かれて
「足の具合はいいのか?」


「はい。
骨折といっても、骨の表面が欠けただけですから」


「そうか。
ま、座りなさい」


源太郎の表情は厳しかった。



「お父さん。今回は色々とご迷惑をおかけして申し訳ありませんでした」


直樹は深々と頭を下げてから源太郎の向かい側の席に座った。
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