ストーカーから始まりました!




「とりあえず、まずは相手を知るところからした方がいいと思うよ。
僕たちも君の事を調べた上で話しかけたんだからね。」




さっきの様子とは変わって話す翠君がなぜか奇妙に思えた。


おかしいな・・・まともなことを言っているはずなのに何故か悪魔が後ろに見える。




「相手のことって言っても・・・ある程度は知ってるよ。」

「ああ、そういえばストーカーしてたんだから知ってて当然だよね。」

「五月蝿いよ。」

「まぁ、知ってるなら後は行動あるのみだろ?」

「僕たちはついて行かないからね。」




行動・・・か。


一昨日読んだ本のマリーも言っていた。



やらずに後悔するよりもやった後に後悔する方が何倍もいいって!!


友達いない歴18年の私が話しかけることはできるのかな。



いや、できると信じていればできる!・・・・・・かも?




「ということで行って来ます!」




ニコッと笑って生活指導室をバタバタと出て行った。





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