彼氏契約書
社長の言葉で、フランスに飛んだ僕は、

美緒を見つけだし、連れ帰ろうとした。

…が、美緒らしいと言うか、なかなか素直になってくれない。


しかも、美緒の隣には、僕に良く似た男が立っていた。

嫉妬でどうにかなりそうだった。

でも、そこで理性を崩すわけにはいかなかった。


・・・そんな時、また助け舟を出してくれたのは

社長だった。


嬉しい反面、自分のふがいなさに、飽きれた。

もっと男を磨かなければと思った。


美緒を守るには、他に方法はないと思った。

自分がどれだけ子供っぽいのかと思い知った時でもあった。



…それから一週間、

美緒とフランスで過ごし、美緒は僕と日本に戻った。


これからは、何の隠し事もなく、どうどうと、

彼女だと言える関係になった。


…そうですよね、美緒さん?
< 134 / 173 >

この作品をシェア

pagetop