彼氏契約書
「何言って・・」

「アイツなら美緒を幸せに出来るだろうって、

そう思ってたくしたのに…美緒が苦しい思いをするなら、

アイツに美緒はやれない」


「…ダメよ、そんな。

バカなこと言わないで、私は・・・」

どんなに苦しい思いをしても、私の心には、蒼空しかない。

蒼空とだけ、幸せだって思えるから・・・・。


「どんなにアイツを愛してても、今のお前の顔は見てられない。

そんな悲しそうな顔で泣いてるお前なんて…」

そう言った雄一は、私の体を反転させ、ギュッと抱きしめた。


「バカ、離して!」

私は泣きながら抵抗する。


「オレは今も、美緒を愛してる・・・

美緒を幸せにする自信はある、だから…」


尚一層、雄一の腕に力が入る。

…傷ついている私には、今この腕が必要なのかもしれない。


一人で立っている事も、ままならないこの状態では。
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