僕と君と時々サッカー

「じゃー椎名さん。
またどこかで会えたら♪
学校頑張ってね!」

そう言って俺は去ろうとした。

正直、これで幸せだった。

だからもう俺は満足。

良い思い出としてとっておこう。

そう思って歩き出したとき、後ろから

「森重くん!」

と、呼び止める声が聞こえた。

俺は振り返る。

彼女との距離はざっと3メートル。

「どした?」

彼女のほうを見て俺は尋ねた。

しばらくの沈黙。

すると少し間が空いたあと

「もしよかったら、もし迷惑じゃなかったらなんだけど」

ゆっくりと話しだした。

なんとなく悟った俺は

「あのさ椎名さん。
もしよかったらだけど迷惑じゃなければ
連絡先教えて欲しい。」

そう伝えた。

俺もドキドキや。

こんなこといったことないし!

するとおんなのこは

「あたしも言いたかった!」

と言ってLINEのIDと電話番号が書いてある紙を俺に渡した。

「ありがとう。連絡待ってる」

そう言ってニコッと笑い

俺たちは別々の道へ進んだ。

俺の手には最高のプレゼントがある。


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