僕と君と時々サッカー
「ジリリリリリリリリリ」

豪快な目覚ましが鳴り響き

俺は殴るように音を止める。

今日も朝がやってきた。

空は快晴。

少し肌寒いけれどようやく春を感じる

俺は大きくあくびをし背伸びをした。

「爽馬?朝だけど。起きなさい!」

遠くから母親の声が聞こえる。

俺はベッドから降りリビングへ向かう。

「おはよざいまーす」

適当に朝の挨拶をし椅子に腰掛けると

母親が朝ごはんを出してくれた。

「なにそれ(笑)」

牛乳を注ぎながら呟いている。

俺は半分眠っている状態で

朝ごはんを食べ、歯を磨き

学校へ行く支度をする。

ここにお弁当と新学期の提出書類!
おいておいたから持っていってね!
絶対忘れないでよ~?
じゃあ、仕事行ってくるからね!」

「はーいよ!気をつけて」

朝はいつもこんな感じで

俺に一言声をかけ母親は仕事へ向かう。

父親は単身赴任で関西にいるし

姉貴は大学で名古屋にいった為

いつも俺と母親の2人生活。

俺は母親がおいておいてくれた

書類とお弁当をカバンに詰め込み

玄関の鍵を閉めて外に出た。

エレベーターでエントランスに降りると

朝はいつもきまって管理人さんが

お花に水をあげている。

「爽馬くん学校行ってらっしゃい」

そう毎日声をかけてくれる管理人さんに

「お花、綺麗っすね」

と話しかけ駅まで向かった。

駅までは歩いていける距離だけど

今日は時間に余裕があったから

少し遠回りだったけど

桜が咲いている桜通りを通って

駅に向かうことにした。

桜通りに着くと桜が満開で桜を堪能しながら

駅に向かうことができる為

俺は凄くお気に入り。

ピンク色一面の桜の絨毯のような

桜通りを歩いた。





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