私の天然彼氏
グイッと理央先輩に腕を掴まれた。


「ねぇ、あさひちゃん。

それってさ…本当に好きって感情なのかな?」


へ…?


「それってさ、ただほっとけないだけの兄妹感覚なんじゃないの?

違う?」


「な、何言ってるんですか?

私は悠が好きです!

意味分かりません!」


するといきなり理央先輩が抱きしめてきた。


「ちょっと…!」


「俺はさ、あさひちゃん。

君が好きなんだよ。

実際どうなんだろね?

悠くんだって、君のこと妹くらいにしか思ってないんじゃないかな?

俺この前聞いたんだよね。

菜々ちゃんと悠くんが話してんの。」


離れようとする私をきつく抱きしめる理央先輩。
< 143 / 167 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop