可愛くない彼女,
9.あたしの明日


次の日


朝学校に着くと

教室がざわざわしてた。




──どうしたんだろう・・・




ちょうど、ひーちゃんがあたしのほうに向かって走ってきてた。



「この騒ぎ・・・どうしたの?」


「皆・・・ほたのこと疑ってるよ・・」


「え?」


「昨日、クラスの子が矢野くんと恭夜と3人でもめてるところを

見たんだって・・・


それで、その子矢野君が好きだったらしくて・・」


しばらくの沈黙のあと



ひーちゃんはゆっくり声をもらした




「両方の男に手をだしてる、っていわれてる・・・」




あたしが・・・?


あたしが、両方の男に・・・?
恭夜と矢野くんに?



ちょっとまってよ。





「ちょっ・・・「ちげーよ、蛍瑠は俺の。」




は?
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