隣の席の姫野くん。



「あ!ちなみに壊されていたものは全部直っていました!」



さっきまでうっとりして秀平を見ていた橋田が、急に爆弾を投下した。



「はぁ!?」



俺がそう大声を出すと、秀平と橋田は耳をふさいだ。



そりゃ大声もでるだろうが。



昨日はあんなにぐちゃぐちゃだったのに、どこの魔法使いさんが来たんですか?ええ?



「昂。この世に魔法使いなんか存在しない」




秀平は俺に冷たい視線を送った。



人の思考勝手に読むなっつの




「わあーってるよ」



俺がそう言うと秀平はにやっと笑った。




「この世にいるのは、金持ちと権力者だよ」






は?






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