隣の席の姫野くん。



悪くない顔でもそんなおこちゃまな俺を好きになる女なんか居なくて、俺もそんなこと言う女なんか好きになれなくて



今に至ると。




川瀬は俺のこと幼いって言ったことがないと思う。



橋田なんかは


『なにあいつ。小学生?』


とか、思いっきり聞こえる声で言いやがるけど


そんなとき俺と同じくらい幼いだろう川瀬は



『でも、楽しそうだよ』




なんて微笑んで言うから




そーゆーとこ、どんどん惹かれていく





つまり、俺にとって川瀬このみが初恋の相手ってこと。













< 52 / 300 >

この作品をシェア

pagetop